ーときわ農園のことー
~佐久ってどんなところ?~
ときわ農園のある佐久市の標高は約700m。
晴天率の高いカラッとした気候は、
昼と夜で大きな寒暖差をつけます。
冬は最低気温が氷点下10度くらいの日もたくさんあり、
土壌も凍結します。
この気候は作物がとても美味しく育つ秘訣です。
春から秋が野菜のハイシーズンです。

<3つのテーマ>
①土づくりへの想いと方法について
◉安心で安全な野菜や米づくりを目指す
ときわ農園は、除草剤や化学肥料を使わずに、
有機質の肥料や堆肥であったり、
稲ワラや牡蠣殻などの自然物を使うことで、
ゆっくりと良い土にしています。
安心で安全な土づくりができるとかつて
川に住んでいたドジョウなどが、水田にはトンボのヤゴや
ホウネンエビが戻ってくるようになりました。
多様な生物が共存できる、農業の風景が続いて欲しい
という想いで作物を育てています。
◉「土づくり」の方針を決める要素や手法
フカフカの良い土を作るには、土壌の物理的な改善や、
土壌の分析に基づく適切な施肥が必要です。
しっかり土壌分析ができれば、
美味しい作物に成長するだけでなく、
過不足のないちょうど良い量で施肥ができ、
養分の偏りによる生理障害や病気を防いだり、
収量の増加が期待できます。
農園で土壌の分析作業を行い、
分析結果に基づき肥料の種類や量を決めます。

②空きハウスの有効活用
現在、佐久穂町と佐久市を合わせて29棟、
面積では1.2haの大小さまざまなハウスで栽培しています。
その多くは鉄骨の大きなハウスです。
高齢農家の引退にともない、
担い手のいないハウスが増加しています。
中には木が生えていたり、ゴミが大量に放置されているところも
ありますが、片付けて補修すれば、まだまだ使えるところばかりです。
こういった鉄骨の大きな空きハウスをお借りして
運営することで、有用な資源として活用しています。

③IoT技術を活かした作業の効率化
IoTとは、「モノのインターネット化」という
意味です。様々な「モノ」がインターネットに接続され、
情報交換することにより相互に制御することを言います。
農園では、栽培で重要な管理作業を
どんどん効率化したいと考えています。
例えば、水やりや、温度によって開け閉めが必要な
巻き上げ、換気扇の始動や気温のデータ観測など・・。
この作業は今まで、各ハウス間を車で移動しつつ
行わなければならず、時間と人手がかなりかかっていました。
それを時間や温度によって制御するよう
「プログラム」し、通信環境を整えることで、
自動で実行できる仕組みを作りました。
労働力や時間を効率化できると、適切なタイミングで
管理作業ができ、病害虫の予防と収量の増加に繋がります。
現代的な技術をどんどん農業に取り入れることで、
もっと仕事が楽しくなるのではないかと考えています。
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